| 発熱 |
発熱時の対策
子供は大人より熱に強い為、原則として熱が高くても(40度位あっても)元気良く、機嫌よく、水分が十分飲めていれば様子をみるだけで結構です。
42℃以下の熱ならば、けいれんや脳炎などの合併症がない限り、熱だけで脳機能が損なわれたりする事はほとんどありません。
時々手足が冷たくなる事もありますが心配はありません。
寒気、震えがある場合は厚着をさせてください。
それ以外は薄着をさせ、熱がこもるのを防ぎます。
室温はエアコン等で快適温度を維持してください(過度の乾燥や換気には注意してください)。
濡れタオルで体をふいたり、ぬるま湯の行水も効果があります。
氷枕等で頭を冷やすと同時に両足のつけ根、脇の下、首の両横など太い血管が皮膚の近くを通る所を冷やすと更に効果的です。(体温測定のために、片方の脇は冷やさないないでおきましょう。)
水分の補給は非常に大切です。水分補給を最優先に考えましょう。
子供は脱水状態になり易く、命に関わる場合があります。できれば電解質飲料を飲ませましょう。
水などよりは電解質飲料が適当ですが、手元に無い場合は1リットルのぬるま湯に砂糖大さじ4杯(40g)、食塩小さじ半分(3g)を溶かしたものを飲ませましょう。飲まない時はシャーベットや果物でも結構です。
発熱時は好きなだけ飲ませます。多少嫌がっても飲ませて下さい。いつもより長く眠る時は途中で起こして飲ませます。
与える量の目安は、元気があるか、汗、唾液、涙や尿がいつも通りの量、いつも通りの回数出ているかを観察し十分与えます。
水やお茶しか飲まない時はお塩を一つまみ入れましょう。発熱の数日間は食事が取れなくても、飲物から糖分、電解質、ビタミン等を補っていれば心配はありません。
たとえ高熱であっても、元気で水分がとれていれば様子をみますが、熱のためグッタリして水分が取れない場合には、幼少児は38.5度以上を学童は38度以上を目安に使用します。
投与間隔はお薬の種類により違いますが、およそ8~12時間です。
稀に副作用もありますので医師や薬局の指示に従って使用し、乱用は避けましょう。
以下の症状がある場合は早めに小児科を受診されることをお勧めします。
- 意識がはっきりしない
- 顔色が悪い
- ひどい咳
- 強い頭痛
- 何度も吐く
- 何度も下痢をする
- どうしても水分が取れない時
- 41度以上の発熱
- 生後3ヵ月未満の発熱
これらの事は小児のみならず、大人の発熱の際にも適用する事です。